ブレインハック研究所

世界初!ラベリングをしないヴィパッサナー瞑想とは?

頭の中で瞑想対象(身体の動作など)の言葉を音声化するラベリングするのはなぜかというと、瞑想対象に意識を向けるためです。
普段の生活では自動化してマンネリでやっている動作にはっきりと意識を向けて観察するためです。

 

また、瞑想初心者にとっては対象に意識を向け続けるのが困難ですので、言葉でラベリングをして瞑想対象に意識を向けることを推奨しています。
なぜ言葉でラベリングしなければいけないかというと、ラベリングをせず意識を向けただけだと、とりとめのないイメージなどの妄想の状態に意識が引き寄せられて、仏教的に悪い心の状態になると考えられているからです。

 

一方、
ラベリングをしないヴィパッサナー瞑想の方法を推奨する団体もいます。なぜでしょうか?

 

ヴィパッサナー瞑想をすると智慧があらわれます。最初にあらわれる智慧は、名色分離智といいます。
これは何かというと、私たちが名前で呼んでいる物や事、動作には本当は名前がないということに気づくことです。

 

たとえば、あなたの名前が「太郎」だったとします。あなたも自分のことを「太郎」だとおもっています。
しかし、「太郎」という名前は親が勝手につけただけで、別にあなたではないですよね。ではあなたの本当の名前は何でしょうか?
・・・・・・名前なんてありませんよね?目で今ここにいるのが見えて、座っているとか立っている歩いているという感覚がある。その感覚があなたではないですか?
その感覚に名前なんてあるでしょうか?私たちが勝手に妄想して名前を付けているだけですよね?

 

 

このように、名前は妄想で作り上げたもので、実際におこる感覚とは何も関係がないということに気づくことが名色分離智です。

 

ラベリングをすると、瞑想対象に名前をつけていることになります。名前というのは思い込みの塊のようなものですので、ラベリングをすると強い思い込みが発生してしまいます。

 

例えば、歩く瞑想を例にしてみると、
左足が離れた、進んだ、着いた、右足が離れた、進んだ、着いた、などとラベリングして瞑想しているとします。

 

このラベリングの言葉につられて、あなたが思い込んでいる、進むとはこうあるべきだ、左足はこんな感じの感覚だ、という思い込みが発生してしまい、
ありのままに観察することができなくなる可能性が出てきます。

 

このことを危険視して、ラベリングをしない方法を推奨しているのだと思います。


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