ブレインハック研究所

瞑想とは?1

 

瞑想によって脳がびっくりしたときの空白の2秒間」をロングバージョンで体験することができます

 

それが、瞑想状態です。

 

いわゆる、無念無想の状態というやつです

 

この状態は非常に気持ちいい状態です

私は何度も瞑想状態に入った経験からもそう思います。

(気持ちいい理由はあとで解説しますのでこのままお読みください。)

 

瞑想は特に仏教で発展してきた技術です

 

空白の2秒間」のロングバージョンの時に、潜在意識の書き換えをおこない人格改造を行うのが仏教の瞑想修行であると言えます。

 

チベット仏教の修行法はまさにそれで、仏の絵を見ながら瞑想したり、イメージしたりして瞑想します。

 

※「イメージしていたら意識の空白状態ではないじゃないか」と突っ込まれそうですが、”意識の空白状態”のときに入ってきた仏の視覚記憶をイメージしているということです。イメージしている、催眠術で言うなら”自分が仏になった”と自己暗示しているということです。

 

日本でも真言宗や天台宗などで、阿字観やマンダラをみながら瞑想する修行法があるのですが、これも潜在意識の書き換えを行っているということです

 

なぜ瞑想するの?

 

では、そもそも人はなぜ瞑想するのでしょうか?

 

仏教では、悟りを開くための人格改造

自己啓発の世界では、(たとえば、)お金持ちになるための人格改造。

 

催眠術の世界でも↑と同じような感じですね。

 

これらに共通することは、”悩み”を解消したいということです。

 

では、なぜ”悩み”が発生してしまうのでしょうか?

そもそも”悩み”とはなんなのでしょうか?

 

それでは、詳しく解説していきたいと思います。

 

悩みとは?

 
あなた生きるためのプログラムです。

 

敵が近づく=恐怖=不快

 

敵がいない=安心=快感

 

という生き残るためのプログラムに支配されています

 

なので、生きるためのプログラムであるあなたは、

 

不快を避けて快感を追い求めるようにプログラムされています。

 

そうすることで、

 

敵がいない=安心=快感
の状態を維持して、生き残る確率を上げるためです
 

 

この、

 

敵がいない=安心=快感
の状態を追い求めたり、維持しようとする働きが「」です。

 

ということは、

 

単純に、「を満たすように行動すれば生き延びる確率が上がると考えられます

 

」を満たすには、

 

敵が近づく=恐怖=不快

 

から抜け出して、

 

敵がいない=安心=快感

 

の状態になることです。

 

 

しかし現実の世界では、

 

恐怖=不快

 

の状態のほうが生き残る確率が上がる場合があります。

 

たとえば、

 

あなたの父親が、子供の頃のあなたに理不尽な理由で暴力をふるうような最低な父親だったとします。

 

あなたは、暴力をふるう父親に対して”恐怖”を抱いていて”逃げたい”とも思っています。

 

あなたは暴力をふるう父親にこう言われました。

 

「誰かに言ったら殺すぞ。」

 

 

いかがでしょうか?このような状況であれば

 

恐怖=不快

 

の状態のほうが生き残る確率が上がりますよね

(非力な子供なら、なおさらそう思います。)

 

敵がいない=安心=快感

 

(父親の暴力を誰かに言って助けてもらおうとすること)を求めると、

 

父親に殺される”=「

の可能性がある。

 

生きるためのプログラムであるあなたは、

 

一番恐れています

 

敵がいない=安心=快感

 

より、

 

敵が近づく=恐怖=不快

 

のほうが生き残る確率が高いと判断すれば

 

敵が近づく=恐怖=不快の状況を維持しようとします。

 

これが”心のホメオスタシス”です。

 

 

高校の生物学の授業で習った方もいると思いますが”ホメオスタシス”とは、体温や心臓の動きを一定の状態に保とうとする働きのことです

 

この”ホメオスタシス”も生きるためのプログラムにしたがって働きますので、

 

言い換えるなら、

 

生きるために必要な状態を維持しようとする働きです

 

実は”ホメオスタシス”は身体の機能だけでなく、あなたの心にも働いています。

 

も変化がない一定の状態を保とうとしているのです。

 

 

変化がない一定の状態生き延びる確率が高い

 

という風にあなたはプログラムされています。

 

 

普通、ホメオスタシス

 

敵がいない=安心=快感の状態に対して働きます。

 

この時、

 

敵がいない=安心=快感 

 

を追い求める働き「」は、ホメオスタシスの働きと目的が同じです。

 

 

しかし

 

敵が近づく=恐怖=不快 

 

の状態にホメオスタシスが働いていた場合は、

 

 

敵がいない=安心=快感の状態を追い求める働き

=「」がそれとは別に働いています。

 

つまり、

 

敵が近づく=恐怖=不快

 

の状態にホメオスタシスが働いていると、「」が解消されなくなってしまいます。

 

 

実は、これが悩みの正体です。

 

つまり悩みとは。

 

心のホメオスタシスと「」の働きが一致していない状態です

 

具体的に言うと、

 

生きるためのプログラムであるあなたの心の中に、

 

父親の暴力から逃れたいという「自分」

 

 

父親の暴力から逃れることが不安である「自分」

 

二つが存在しているということです。

 

ここであなたは、
父親の暴力から逃れることが不安?そんなこと思うわけないじゃん。」と感じると思います。

 

 

そこで、そのほかの
”心のホメオスタシス”「欲」の働きが一致していない状態”を見ていきます。

 

この中に、”あなた”にあてはまるものはないですか?

 

あなたは、10年も恋人がいないので恋人がほしい。
しかし、
自分の時間が無くなるような気がして恋人を作ることが不安。

 

あなたは、嫌いな同僚や上司がいて、会社の飲み会に行きたくない。
参加は自由なので飲み会に行かなかった。しかし、なんとなく不安を感じる。

 

あなたはワーキングプアから抜け出し、金持ちになりたい。
そのために自己啓発の本を購入して、ぼろアパートに戻った。そしたら自己啓発の本を読むと何となく嫌な感じがして集中できない。結局、何も行動せず一年がすぎた。

 

あなたは、片づけるのが苦手で部屋が散らかっている、まるでゴミ屋敷のようだ。しかし、部屋を片づけたいと心の中で思っていて、片づけられない自分を恥じていた。あるとき、なぜかやる気が出て部屋を片付けることができた。きれいになった部屋を見てあなたはすごく気分がいい。しかし、1ヵ月後、部屋は元のゴミ屋敷に戻っていた。「部屋がきれいになったときはあんなに気持ちよかったのに・・・」と思うが、なぜか部屋を散らかしてしまう。

 

 

あなたは、貧乏から抜け出すため、
貯金をしてお金を貯めたい。なので、食費を削るために自炊をすることにした。しかし、気付くと節約した分を大きな買い物に使っている。
貯金残高はいままでとあまり変わっていない。

 

 

あなたは、仕事が嫌いで”定年を迎えたら絶対に仕事をしないぞ”と心に決めていた。しかも、仕事が嫌いだったので、家族に仕事の愚痴を度々話していた。
そして、定年を迎えた。しばらく仕事をしないで家にいたが、あなたは何もしない日々がだんだん苦痛になってきた。趣味をやろうと思ってもなぜだか楽しくない。
自分が空っぽになってしまったような気がするのだ。
いつしか、仕事をしていた時を懐かしく思うようになっていた。
結局、あなたは前の職場にパートとして雇ってもらうことにした。
あんなに嫌いな仕事だったのに・・・。

 

あなたの父親は機嫌が悪い時、子供の頃のあなたに暴力をふるうような最低な父親だった。あなたは父親が大嫌いで憎んでいた。だから、大人になったら絶対に父親のような男を恋人に選ばないと心に決めていた。
しかし気付けば、大人になって恋人になる男は、みんなあなたに暴力をふるう男ばかり。

 

 

いかがでしょうか?

 

これが悩みの正体です。

 

いわゆる、

わかっちゃいるけどやめられない。

 

状態です。

 

「なぜやめられないの?」

 

と聞かれても、本人にも理由がよくわかりません

 

これが、

 

”心のホメオスタシス”「欲」の働きが一致していない状態です。

 

あなたは、「話が複雑すぎて腑に落ちないな・・・。」と思うかもしれませんが無理もありませんよ。

 

心のホメオスタシスや「」の働きは非常に複雑で無意識に働いているからです

 

その原因は、人間の脳が大きくなりすぎたからです
悩み”は人間の脳が高度になりすぎたために起こる不具合のようなものです。

 

生きるためのプログラムであるあなたは、

 

敵が近づく=恐怖=不快

 

敵がいない=安心=快感
 
という生き残るためのプログラムに支配されています。

 

なので、生きるためのプログラムであるあなたは、

 

不快を避けて、快感を追い求めるようにプログラムされています。=「」の働き。

 

そして、

 

敵が近づく=恐怖=不快

 

敵がいない=安心=快感
五感の情報と結びついたものが記憶です。

 

ここまでは、脳の働きで言うと割と低レベルな脳の働きで、間脳や辺縁系とか原始的な脳の部分の働きです
この働きは、あなたの意識に関係なく無意識に働きます。
 
この原始的な脳の部分の働きを土台にして、より高度な働きをしているのが大脳新皮質です。

 

大脳新皮質の中でも、一番高度な働きをしているのが
前頭葉です。
 
 
前頭葉の働きがどのような働きかというと、

 

不快と結びついた記憶と快感が結びついた記憶
思い出して、それを天秤にかけて快感の量を計算して、自分が生き残るための行動を計画します。

たとえば、

 

あなたが、山登りの初心者だったとします。
あなたは体力に自信があったので山登りを舐めていました。夏だったので水を1リットル持っていきました。
しかし水は、山の3分の2上ったところで飲み干してしまいました。

 

あなたは脱水症状寸前のところで山の湧水を飲んで助かりました。

 

そして、今度は別の山に登ることにしました。前に上った山で脱水症状寸前になったので今度は3リットル水を持っていくことにしました。

 

↑の黄色で示したような働きが前頭葉の働きです。

 

しかし、この高度な働きも結局は、

 

間脳や辺縁系などの原始的な低レベルな脳の働きによって成り立っています。

 

高度な前頭葉の働きは、感情とか不快欲望をもとに働いているということです。

 

 

つまり、どんなに頭のいい人の思考も、
あれをやった時気持ちよかったな。」とか「あいつ嫌いだな。」などの記憶を複雑に組み合わせているだけです。

 

なので、どんなに理性で自分をコントロールしていると思っていても、無意識の働きである感情とか不快欲望などにあなたは支配されているので

 

 

敵が近づく=恐怖=不快 

 

の状態にホメオスタシスが働いていて「」が解消されない状態

 

 

”心のホメオスタシス”「欲」の働きが一致していない状態”

 

 

わかっちゃいるけどやめられない。

 

 

という”悩み”が生まれてしまうのです。

 

 

 

瞑想とは?2へつづく


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