脳をコンピュータのデフォルト設定画面のようにするには?2
変性意識状態になることで赤ん坊の脳のような状態(白紙の脳の状態)になり、
脳をコンピュータのデフォルト設定画面のようにできることがわかりました。
しかし、「変性意識状態とは?」のところで「脳が記憶を思い出しているときも変性意識状態」と言いました。
ここで疑問が生まれます。
記憶を思い出しているときは「白紙のような脳の状態」ではないのでは?
そうです、白紙の状態ではありません。
なぜなら脳が記憶を思い出しているときは浅い変性意識状態だからです。
脳が記憶を思い出しているときは”少しだけ”無防備な状態です。
それは、敵を察知するための五感の入力を弱めて記憶を思い出すことに脳の力を使っているだけだからです。
だから、考え事をしながら車の運転をすることができます。
「白紙のような脳の状態」は深い変性意識状態です。
赤ん坊のような脳の状態=かなり無防備な状態
敵に襲われたら間違いなく殺されてしまうような状態です。
深い変性意識状態というと瞑想をしてやっとたどり着けるような境地
のようなイメージがありますが、実は誰でも簡単に体験することができます。
それは、びっくりすることです。
なにかに集中しているときにいきなり「わっ」と誰かに声をかけられて、
驚いた経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
実はびっくりしているときは、2秒ほど「白紙のような脳の状態」になります。
なぜかというと、脳が想定していない刺激をいきなり受けると、その刺激が意識に上るまでに2秒ほどかかるため、「意識の空白の時間」が生まれてしまいます。
実は、刺激が意識に上るまでには常に0.5秒ほどかかっていますが、私たちはそれに気づきません。
ビックリしたときは、意識が戻るまでに特に時間がかかるため2秒ほど時間がかかってしまいます。
このビックリしたときの「白紙のような脳の状態」の時に暗示を入れるのが、催眠術の驚愕法です。
この脳がびっくりしたときの「空白の2秒間」をロングバージョンにする技術があります。
それが「瞑想」です。
まとめ
変性意識状態=無防備な状態
↓
この世で一番無防備な人は五感の発達していない”赤ん坊”つまり、
赤ん坊の脳の状態=変性意識状態
赤ん坊は、”白紙の状態”で生まれてくるため、五感や記憶が発達していない。
つまり、
敵の存在に気付けない=敵に殺されやすい
↓
赤ん坊が生き残るためには、とりあえず感覚情報をそのままの状態で「白紙状態の脳」に書き込み、敵の存在に気付けるように五感を発達させなければならない。
↓
この”感覚情報をそのままの状態で書き込む”というのは人生の根幹を作る”基礎”の記憶。
↓
脳をコンピュータに言い換えると”白紙の状態の脳”は「コンピュータのデフォルト設定画面」のような状態である。
↓
つまり、
変性意識状態になることで脳を「コンピュータのデフォルト設定画面」のようにすることができ、潜在意識の書き換え(内部表現の書き換え)を行うことができる。
↓
しかし、
記憶を思い出している時=浅い変性意識状態
なので、
潜在意識の書き換え(内部表現の書き換え)をすることはむずかしい。
↓
赤ん坊のような脳の状態=かなり無防備な状態
つまり、
”白紙の状態の脳”=深い変性意識状態
このときに潜在意識の書き換え(内部表現の書き換え)ができるようになる。
↓
実は、ビックリしたときにおこる約2秒間の”意識の空白状態”がその状態。(この状態のときに暗示を入れるのが催眠術の”驚愕法”)
↓
この脳がびっくりしたときの「空白の2秒間」をロングバージョンにする技術。
↓
それが「瞑想」です。