脳をコンピュータのデフォルト設定画面のようにするには?1
これまで変性意識状態とは何かについて説明してきました。
さて、変性意識状態になると「脳をコンピュータのデフォルト設定画面」のようにできるというのはどういうことなのでしょうか?
変性意識状態とは「無防備な状態」です。
さて、世界で一番「無防備な人」は誰でしょうか?
それは、赤ん坊です。
特に人間の場合は、脳が大きくなりすぎて産道を頭が通ることができないため、
ほかの動物よりも未熟な状態で生まれてくると言われています。
なるべく脳を未熟な状態にして生まれるようにすることで、頭を小さくして産道を通り抜けられるようにしています。
赤ん坊の頃は、五感が未発達であるためほとんど常に変性意識状態であると言われています。
生まれたての赤ん坊は30cm以上先がよく見えない状態だと言われています。
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また、大人の脳は五感が視覚、聴覚、触覚、臭覚、味覚のようにはっきりと分けて知覚できますが、一説では、赤ん坊の脳は五感がはっきり分かれていないといわれています。
つまり、共感覚のような状態であると言われています。
しかも、自分と他人を区別する能力も最初のうちはありません。
これは、敵があまりいなかった頃のあなたの祖先(原始的な細胞のような生き物)の状態に近いということです。
しかも、大人の人間のように五感を通して得た記憶もありませんので、感覚をそのままの状態で感じています。
もう少しわかりやすく言うと、
ルビンの壺↑を見ても壺や横顔に見えないということです。
なぜなら、壺や顔に見えるのは
”壺や横顔がこういうものだ”
という記憶があるからそう見えるのです。
赤ん坊はこのように”白紙の状態”で生まれてきます。
しかし、赤ん坊にも生き残るためのプログラムがしっかりと組み込まれています。
赤ん坊が生き残るためには、”白紙の状態の脳”にとにかく感覚情報をそのままの状態でたくさん書き込んで五感を発達させ、”壺や横顔がこういうものだ”というような記憶を作ることです。
それを
敵が近づく=恐怖=不快
敵がいない=安心=快感
と結びつけることで記憶を発達させ、生き残る確率を上げていきます。
”白紙の状態の脳”は感覚情報をそのままの状態で書き込んでいます。それは生き残るためにまず感覚情報をそのままの状態で体験して記憶し、敵の存在に気付けるように五感を発達させなければならないからです。
この”感覚情報をそのままの状態で書き込む”というのは人生の根幹を作る”基礎”の記憶です。
脳をコンピュータに言い換えると”白紙の状態の脳”は「コンピュータのデフォルト設定画面」のような状態であると言えます。
つまり、
赤ん坊のような脳の状態=変性意識状態
変性意識状態になることで脳をコンピュータのデフォルト設定画面のような状態にすることができ、設定を変えることができるようになるのです。
これが、
潜在意識の書き換え=内部表現の書き換え です。